CryoMag処理

ここではPADの独自の金属改質技術(クライオマグ)技術についてご説明いたします。
<量子化学・・・金属電線の中で起こっていること>
金属の電気伝導性を語る上では、物理化学の分野の量子化学の知識が必要となります。一般に大学レベルの化学を習得している人にとって当たり前の知識も一般のオーディオファンには難解なものが多いので、ここではそれを簡単に説明いたします。
金属を構成する最小単位は“金属原子”です。原子は“陽子・中性子・電子”で構成されます。金属原子で注目すべきは金属原子が保有する数個の電子をとても放出しやすい事です。この原子から放出された電子は“自由電子”と呼ばれ、金属の原子間を縦横無尽に飛び回ります。この自由電子が金属の電気伝導の役目を果たすのです。しかしこの自由電子が動き回るにはいくつかの障壁があります。一つは金属原子の“熱振動”です。この振動があるため電子はスムーズに移動が出来なく、これが“電気抵抗”となります。また金属原子は規則正しい“格子”を組んで並んでいるのですが、これが所々で不規則に並んでいる格子欠陥という状態になっている場合が多々あります。これも電子の移動する際の障害となるのです。また最近では電子そのものの自転運動“電子スピン”と電気伝導の関係も研究されているようです。
<極低温物理学・・・クライオマグの登場>
以上のお話は当然、我々の眼に見えない世界ですが、おおよそのイメージはしていただけると思います。これらの自由電子の移動の障害となる原因は金属の純度を上げても改善されません。そこで登場するのが極低温物理学です。自由電子の移動障害である原子の熱振動は0ケルビン(-273℃)という温度で止まります。(これを応用して起きる現象が“超伝導”で、電気抵抗は0オーム)この状態で金属を原子レベルで改質しようとするのが極低温科学です。では具体的にどのようにして改質するのでしょうか?もっとも研究がされているものに、金属を極低温環境で強力な磁界にさらし金属原子や電子の状態を改変する電磁界処理があります。前述しました金属原子や自由電子のスピンに直接働きかけるという物です・・・これ、すなわち、PAD社の行っているCryo(極低温)Mag(電磁界)処理なのです。
<わかっている人がきちんと行うということ>
極低温科学はもちろん学会もありますし確立された科学の分野です。しかし同じ分野でも国が違えば考えも違うこともあるようで、PADではアメリカの極低温物理学の考えを取り入れています。しかし結果として“わかっている人がきちんと処理している”のです。
「理由はわからないが、冷たく冷やしたら音が良くなったような気がする」という事とは全く違います。(原子が並び変わるとか鉄鋼のマルテンサイト変態も関係ありません・・・念のため)
PADでは日本向けシグネチャーシリーズと20周年アニバーサリーシリーズはPADのレギュラー製品より念入りに3回のCryoMagを行っております。(トリプル・クライオマグ)
目に見えない世界の難解な未知の科学・・・しかしこれもPADを語る上で重要なファクターです。

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