〜セシューム原子時計の精度は必要か〜
アブソリュート・クロック・コンバーター
「ABS-9999」
10万年に1秒の誤差と言われる電波時計のような精度がデジタル・オーディオにも必要なのでしょうか?
デジタルオーディオはハイビット、ハイサンプリングへと進化してますます高性能化していきます。一般的にはデジタルデーターは増大しているのにそのデーターを読み書きする時間精度は水晶発振のクロックに依存されておりその性能を充分発揮していないようにも見えます。デジタルオーディオ信号にわざと10の-12乗程度のわずかなジッターを付け加える実験で音楽の検知限度はピコセコンドであるとも言われています。またプロのレコーディングエンジニアの間ではすでにルビジューム原子時計やセシューム原子時計をクロック源に用いてリマスターを行い音質の優秀性が認められています。このようにデジタルデーターと時間軸精度は切り離せないもので、クロックの精度は音質を決定するといっても良いと思われます。
クロックを高精度化して入れ替えるのには複雑な操作や改造は必要とは限りません。
クロックの高精度化によるの音質向上はD/AコンバーターやCDトランスポートの水晶発振回路をより正確なものに改造したり、高性能なクロックオッシレーターを用意して外部クロックにて駆動する方法にて認められています。水晶発振器の精度は10の-4から10の-6乗程度、ルビジューム原子時計でおよそ10の-9乗、そして最高クラスのセシューム原子時計では10の-13乗とされており大きな違いがあります。しかし入手可能な最高の精度であるセシューム原子時計による発振器はおよそ1,000万円という高価なものでとても家庭でのオーディオに使えるものではありません。その最高のクロックを使用した音質をなんとか得られないのかという夢がABS-9999を生み出しました。なんと改造なし、面倒な外部クロック駆動なしで通常の44.1KHzからハイビット、ハイサンプリング96KHzまでのデジタル信号のクロックを極めてセシューム原子時計の精度に近いクロックに交換可能となったわけです。使い方はABS-9999にデジタル信号を通すだけです。通常の使用方法は既発売のデジタル・アイソレーターDR-3000と同じ接続でCDトランスポートとD/Aコンバーターの間に使用します。
国家標準のセシュームビーム型原子周波数標準器をはじめ、水素メーザー型や何台もの実用セシューム原子時計で校正された信号の正確さは10の-13乗の桁を保証されています。この電波時計の電波を受信してクロック源に用いるのです。
このように誤差が10万年に1秒程度といわれる正確な日本標準時を送る電波も電離層の影響などで精度は低下します。それでも電離層の影響を受けにくい長波の電波ですので受信時の信号でも10の-11乗の精度が得られるとされています。家庭用電波時計側での校正は一日に何度か電波を受信する方法なので秒針や秒表示がつねに10万年に1秒の誤差であるとは限りません。ところがこの校正用のタイムコードを送る電波の周波数は一定で正確なものです。これは日本では福島局、九州局の2ヶ所から送信されており、40KHzと60KHzの厳密な搬送波を発信しています。ABS-9999はこの電波を常に受信してクロック源にするわけです。他に考えられる方法として、人工衛星から発信されるカーナビゲーション等に使われるGPS用の電波を応用しても日本標準時電波の保証する精度には及ばずこれほどの正確度は得られません。
ABS-9999の構成は万全です。
クロック交換部と標準電波受信部の二つの部分に分かれています。ハガキ大の小さい箱が受信部です。電波を受けるアンテナと受信回路、信号整形回路が入っており同軸ケーブルにて安定した信号を送り出します。この信号をPLLにて周波数を変換してから厳重にシールドされたクロック交換部に送り込みます。入力部ではAES/EBU,SPDIF-BNC,SPDIF-RCAの3系統の入力信号をスイッチにて選択、クロック信号を交換してから再びAES/EBU,SPDIF-BNC,SPDIF-RCAの3系統のデジタル信号を独立して出力します。受信状態は受信部のLEDにて監視、クロック状態は本体のメーターにて監視します。超高精度のクロック交換に最適な電源部を装備、電磁波の侵入を防ぐ2重のシールドを行っています。このクラスのデジタル信号になると回路でのジッターと振動によるジッターのどちらもが見逃せない劣化ファクターとなります。ケース内部には音響対策した木製のボードがケースからマグネットにてフロートされ、其の上にさらに回路基板が設置され振動による音質劣化を防いでいます。
この様にネジ一本に至るまで音響対策を施した細かいチューニングが音質を損なうジッターの発生をいかに少なくしているかの事実は音質的効果が証明しています。
効果を確認するためにABS-9999を使用してCDRを作成すればコピーであるCDRがコピー元のオリジナルCDより音質が向上するという信じられない結果が簡単に起こります。ABS-9999使用にて、D/Aコンバーターに入力される前にデジタル信号を理想化するためD/Aコンバーターに要求される負担は大幅に軽減され、普及機クラスのD/AコンバーターはもちろんCDRレコーダー、DATレコーダーを利用したD/A変換でも最高クラスのD/Aコンバーターを使用した場合と同等以上の音質が得られることに再度驚かれることでしょう。その改善は殆どのCDの音質がまるで録音現場でのモニター音のような鮮度に満ちた生き生きしたものに生まれ変わります。通常のCDからハイビット、ハイサンプリングに変わった時以上の大きな変化であることをお約束します。
既発売のリコンストラクターAR-2000やDR-3000、ムジカライザーML-206などで行った有害な雑音を取り除いて音質を改善するアプローチとは異なり、デジタル信号を根底から積極的改善するアプローチはクラシックやジャズなど音楽のジャンルを問わずオーディオ界に大きな衝撃となるのは間違いありません。
[ABS-9999規格]
●アブソリュート・クロック・コンバーター
●ハイビット・ハイサンプリング対応
●デジタル入力
AES/EBU(XLR) 各1系統、入力切替にて選択
SPDIF(RCA)
SPDIF(BNC)
●デジタル出力
AES/EBU(XLR) 各1系統、独立同時出力
SPDIF(RCA)
SPDIF(BNC)
●主な機能
インプット・セレクター(3ポジション)
●構造
二重電磁波シールドケース
マグネットによる不要振動遮断構造
独立標準時電波受信部
●安定化時間
20分(気温20℃)
●仕様
東日本仕様(40KHz)及び西日本仕様(60KHz)、注文時に選択
●外形寸法
482.6(W) X 95(H) X 275(D)mm
●重量
5.0Kg(本体)
●消費電力
AC100V,50/60Hz,5W
●価格
\189,000.- (税別)
